【三周年】

はじめまして。イバラユーギと申します。

「マーダーミステリー」と呼ばれる、とても面白いゲームを作ったり遊んだりしています。

「無料マーダーミステリー」一覧

今回のテーマは、マーダーミステリーシナリオライターとしての

年収」

です。

11月4日で、イバラユーギと名乗りはじめてからちょうど3年が経ちました。

いきなりですが、僕は、マーダーミステリーがかなり好きです。

1日のほとんどの時間をマーダーミステリーに費やしているくらいには大好きです。

マーダーミステリーとの出会いは(約3年前)、2019年の10月頃でした。

当時、パッケージのマーダーミステリーはひとつしかなく、オンライン作品も3つくらいしか存在していませんでした。ガンダルフさんのシナリオと、シドアップダイクのエピソード0みたいなやつですね。(全部遊びました!)

マーダーミステリーをはじめて遊んだ時、強烈に面白くて、もっと遊びたいなと思ったんですが、作品が無かったので自分で創ることにしました。

で、創ろう!って思った時にとりあえず考えたのが、

「作者にお金がちゃんと入らないと、面白いマーダーミステリーいっぱい遊べなくなるから、ちゃんとお金を稼ごう!」ってことです。

こんな面白い遊びが廃れたらもったいない、じゃあ自分が稼げるようにならなきゃ絶対ダメだ!

という、びっくりするくらい馬鹿みたいな考えです。

けど、この馬鹿みたいな考えの元、最初から動いていました。

マーダーミステリーのシナリオライターとして、どうやってお金を稼ぐか?

そのための道をちゃんと作れたら、一生面白いマーダーミステリーを遊べるじゃん!って考えたんですよね。

だから、僕がシナリオを創るにあたって思考してきた部分は、他の方とはちょっとだけ違うかもしれません。

もちろん「面白いシナリオを書きたい!」って気持ちは根本としてあるんですが、クリエイターとして自分の書いたものをたくさんの人に遊んで貰いたい!というモチベーションよりも、

マーダーミステリーを一生遊び続けられる土台を創りたい

ってモチベーションの方が大きかったからです。

「お金を稼げない文化は廃れる」

この考えが大前提にあったので、どうやったらちゃんとお金が稼げるか?に思考を割いてきました。

様々なアプローチでマーダーミステリーを創る方がいらっしゃると思いますが、ミステリーが上手な方や、ストーリーが上手な方、キャラクターが上手な方や、あっと驚かせるギミックが上手な方。

当たり前ですが、努力している人は経験値がたまって、レベルがあがります。

どうやってマーダーミステリーのシナリオを売るか?僕はこの点においては誰にも負けないくらいの思考時間を使っています。

だから、当然、マーダーミステリーの売り方に関する知識は、誰よりも持っています。

ちょうど1年くらい前に「シナリオライターとしての売上を教えて下さい!」と聞かれたことがあります。

イバラユーギは特に何も隠さないので普通に教えたのですが、「まじか!マーダーミステリーのシナリオライターを目指すぞ!」と思わせられるほどの年収ではありませんでした。(悔しい)

まだまだ道半ばではありますが、3年目にして少しずつ夢を見れそうな金額になってきました。

契約上話せないことなどを除いて、何一つ隠さず公開します。

これを見て「まじか!マダミス創ろう!」と思ってくれる人がひとりでもいたら、とても嬉しいです。いっぱい面白いマーダーミステリー遊びた~い!

【前置き、終わり】

と、ここまでは前置きです。細かいことは置いておきましょう!

マーダーミステリーのシナリオライターとしての年収をずばり発表します!

令和3年11月~令和4年10月までの、マーダーミステリーシナリオライターのみの収入は、

12,312,567円

でした。

シナリオライターとしての売上は大雑把に分けて3つあります。

□オンライン作品

BOOTHで販売しているオンライン作品です。データなので在庫も抱えずに済むのと簡単に販売できるという点で、かなり多くの方がBOOTHでシナリオを販売しています。

オンライン販売している作品として、

「箱庭の観測者様へ」「箱庭の観測者様へ弐」「夜の蛙は眠らない」「ゆっくりと苦しみをもって」「現実からの救済」「星空のマリス」

が、あります。

□公演シナリオ

店舗やGMさんと契約しているシナリオです。1公演につき、一定額のライセンス料金が支払われます。

公演シナリオとして、

「スターループ」「星空のマリス」「荒廃のマリス」「クリエイターズハイ」「リフレインシャッフル2」「浪漫は暗闇に消ゆ」「アニクシィ」「カノケリ」「シノポロ」「ひぐらしのなく頃に~恨返し編~」「ひぐらしのなく頃に輪」「LH2命の歯車」「LH2再会の砂時計」

が、あります。

□パッケージ・グッズ

パッケージやグッズです。原価などのせいで計算がとてもややこしいので、今回のシナリオライターとしての年収には加えていません。

パッケージは手元に残るのが素晴らしい反面、在庫のリスクや作る大変さなどがあり、最初に挑戦するのには、とても向いていないです。

ただ、ゲームマーケットとか同じ趣味を持つ人が大人数集まるお祭りが大好きなので、お金に関係なく作ってしまいます。楽しいは正義。

【まとめ】

12,312,567円の内訳としては、オンライン販売が40%、オフラインが60%くらいです。

実際は、パッケージやグッズ、その他の細かい売上(大人数マダミスなど)もあるので、もうちょっと多くなるとは思います。

オンライン販売と店舗公演は、クリエイターなら誰でも簡単にチャレンジできる項目なので、とりあえずはそのふたつに絞りました。

(本当は計算するのがとても大変なので計算しなかっただけです)

イメージとしては、印税とかと近くて、一度作れば売れたり公演される限り、死ぬまでずっと収入になります。例えば、2年前に創った「星空のマリス」は、ありがたいことに今でも売れていますし、公演もして頂けています。

今のところずっと上り調子で、季節のマーダーミステリーがヒットしたおかげで、4年目は確実に売上がアップする未来が、すでに見えています。

クリエイターにお金が入ることは素晴らしいことだと考えています。

クリエイターが稼げば、そのお金で更に面白いものを創れるし、それで生活できれば創ることに集中できるからです。

今回、売上を公開したのは、現実的な数字を知った上でマーダーミステリー制作にチャレンジして欲しいってのもあります。

これを見て、「そんなものか……」って思う人もいれば、「おお!夢がある!創ろう!」と思う人もいるかもしれません。ただ、継続して創るには、お金の話はとても大切です。

自分がもっとマーダーミステリーを遊びたいのはもちろんですし、NAGAKUTSUに面白いシナリオ持ち込んでくれたら最高です!(笑)

そう、イバラユーギは下心なく何かをする人間ではないのです。

イバラユーギは大阪と名古屋で「NAGAKUTSU」というマーダーミステリー専門店の店舗運営もしているので、面白いマーダーミステリーを常にお待ちしています!

おわり。