【物語に浸るカフェ】
はじめまして。イバラユーギと申します。
「マーダーミステリー」と呼ばれる、とても面白いゲームを作ったり遊んだりしています。
今回のテーマは、
【カフェの工事業者に騙された話】
です。
先に、これからする話の流れをダイジェストで紹介します!
第一章:工事業者に騙された
第二章:みんなで頑張った
第三章:「物語に浸るカフェ」近日オープン
という三本立ての構成でお送りします。
結構、半端なく騙されたので、とても悲しい気持ちですが、ひとつだけ幸運なこともあります。
そう、イバラユーギは、エンターテイメントに従事する生き物です。
普通の仕事なら、お金を失ったら悲しいだけで終わりますが、とても有難いことにエンターテイメントでご飯を食べさせて頂いているので、
騙された話で少しでも話題になれば、マイナスをプラスに転換できる!
騙された話を話題や笑いに変えて、少しでも僕たちが創っている【物語に浸るカフェ】に興味を持って貰えたら嬉しいです。
前置き終わり。
第一章:工事業者に騙された
第一章は、おそらく多くの人が興味ある箇所ですが、思い出すだけで「おこぽんぷんぷん!」という気持ちが沸き起こるので、駆け足でいきます。
イバラユーギは、NAGAKUTSUというマーダーミステリー専門店を大阪でやっています。
同じビル内に、マーダーミステリーを遊べる部屋が3部屋。
専用のシナリオを遊べる部屋が2部屋あります。
そして、新たに同ビル内に『物語に浸るカフェ』を創ることになりました。
2023年11月。
ちょうどよく同じビル内のテナントが空いたので、そこにカフェを作る計画を立てます。
路面沿いのテナントなので、早めに抑えなければすぐに借りられてしまいます。なので、工事計画を立てました。
これまでの5部屋は、全部自分たちで業者などを手配して、細かい部分は手作業で部屋を作っています。
しかし、今回スケジュール的にかなり厳しいのと、カフェということでちゃんとデザインを入れて欲しかったので、業者に依頼することにしました。
誰かに何かを依頼するにあたって「信頼できる」ことが一番大切です。
そんな時、業者を紹介されたので、知り合いだったら安心感もあると思い、何度か打ち合わせをして、その工事業者にお願いすることにしました。
―――それが、こんなことになるなんて。
まず、結果から言うと、
1月25日に工事が終わる計画だったのに、4月になっても終わらず、そのまま逃げられました。
訴えるとか訴えないとか難しい話は一旦置いといて、事実として起きた事象をつつらと書くとします。
2023年11月に打ち合わせし、工事計画書を提出して貰い、お互いのハンコを押す。この中に、1/25までと記載があって、言い訳する余地もないくらいの証拠が残っています。
結果から振り返ると、信頼して任せきったイバラユーギが悪い部分も多々あります。プロだから仕事はこなして当然で、どうせお金払うなら、知っている人にお金を払いたいという考えが甘かったです。
最初の違和感は年末でした。
「12月から工事入りたいので、着手金お願いします!」と連絡がありました。
工事する際、着手金として半額を払うってのはよくあるパターンです。
今回は590万円の工事だったので、300万円を振り込みました。
で、年末年始と忙しくて見に行ってなかったら、2024年の年明け。工事業者がまったく入っていませんでした。ゼロです。進捗が遅いとかではなく、ゼロです。
不思議に思い連絡すると「大工がインフルで入れなかったんですよ!」とのこと。インフルは仕方ないけど、入れないなら連絡してよ!と思いました。ただ、まあ、年末年始忙しいのは誰もが忙しいし?と一旦収めます。
……この辺りから後悔します。
知り合いの紹介って、怒りにくいぞ!と。
そして年明けから2週間くらいで、いっきに作業が進みます。ここで、安心してしまいました。年末はインフルだったんだな、と信じてしまいました。
で、残り作業に移りたいんですが、残りの作業費290万円もお願いします!と言われ、振り込んでしまったのです。(愚か)
その後は、以下の繰り返しです。
「工場が地震で大変で納期が遅れていて」「夜にいったら近隣から帰れって言われたみたいで」「鍵があいてなくて……」
工事自体は、すっごく鈍足で進みます。ビルのエレベーターに貼られて工程表は、まったく守られてなくて、超鈍足です。
鈍足だけど、ちょっとずつちょっとずつ、進みはするんですよね。
一番難しかった部分であり反省点として、590万円払ってしまっているから、後に引きづらかったことです。お金を払ってしまっていたら、返金を求めるにあたり絶対にもめごとが起きることは容易に想像がつきます。
その面倒くささが勝ってしまって「最終的に終わるなら良いか」と思ってしまいました。
本来、工事は1/25に終わる予定だったので、カフェのオープンは3/1頃を予定していました。つまり、家賃が発生します。
「工期が遅れてしまっている分の家賃は払います!」と向こうから伝えられ、まあ、それなら……と怒りを飲み込みました。イバラユーギは騙されやすいです。
詐欺師の方は是非、イバラユーギまで連絡下さい。
で、そのまま超低速で作業が進んで行きます。
2月頃からはこっちはもう信頼ゼロ状態だけど、工事は終わらせて貰わなければ困るので、毎日のように連絡を取っていました。
工事を任せるためにお金を払ったのに、毎日連絡取るんだったらすべて自分たちでやったほうが早いです。
向こうからの返事は「明日終わります!」「明日、〇〇する予定で組んでます!」と、全面謝罪+次にすることを話してくれます。なので「了解です」と返事をします。
ただ、「明日〇〇します!」が、全てうそでした。全てです。
明日〇〇します!が次の日に行われなくて、それを問い詰めると、アクシデントがあって……と説明される。驚くほど意味の無いやり取りです。
この辺りからは、諦めの境地です。工事業者との戦いがはじまります。
例えば「石川の地震で納期が遅れているガラス業者」が向こうの話ではいて、そのせいで工事が遅れていたんですが、
そんな業者は存在しませんでした。
実際に震災はとても大変で、石川県のガラス工場も多く被害にあっているのは事実です。けど、彼らが連絡を取っているガラス業者なんてものは存在しなかったのです。
ほげー?
その他もたくさん嘘をつかれました。
例えば「カフェの営業許可取れました!」と伝えられていたのですが、
まったく営業許可取れていませんでした。
ほげー?
もう、意味が分かりません。
全部自分でやれば良かった。これまで同様に、自分たちで制作するべきだった。。。とても反省しています。
現状は訴える気力も湧かない状態です。考えるのも割と疲れます。
なんとか頑張ってガラス代の130万円だけは返金して貰えましたが、3カ月遅れた家賃などは返金もなく、工事も途中で終え、連絡は一切取れない状態となったのです。
第一章は、イバラユーギの失敗談です。信頼する人はちゃんと見極めようと思いました。深く反省しております。
第二章:みんなで頑張った
さて、工事業者に騙されて、放置されたカフェ。とりあえず、オープンできる状態にしなければ、空き地に高い家賃を払い続けるサブスク会員になってしまいます。
ここから新たに工事業者を探すのは、打ち合わせとか含めると現実的ではない。
「みんなで頑張ろう!」
という、ことになりました。
3月オープン予定だったのがすでに遅れている。工事さえ終わっていない……。
もう、ここまで来たら、急いで中途半端なものを創るんじゃなくて、めちゃくちゃ良いものに仕上げよう!
NAGAKUTSUが、力を合わせます。
連日連夜、工事してカフェの準備して、その中でも本来の業務もこなして、執筆して……。おそろくほど忙しくって……。
あーーー、たのしーーーーーーーーーー!!!
モノづくり最高~~!
クリエイター集団が、工事という大規模なモノづくりを工事業者に頼むなどと言う真似をするから、こんな目にあったんだ。と過去を振り返り、思いなおしました。
自分たちで全部創れるなら、自分たちで全部創るべきだったのです!
全員が力を合わせて、カフェが出来ていく。こんなに楽しいことを他の人に任せるなんて、私は愚かな人間でした。
【物語に浸るカフェ】
マーダーミステリー専門店のカフェなので、マダミスを遊ぶ前や遊んだ後に立ち寄れれる秘密の集会所をイメージして名前を付けました。
トラブルも含めて、オープン前から、良い物語が出来た!
工事業者に騙されて、自分たちでやるべきだと思いなおして、全員で作り上げた。
このカフェの物語は、すでにはじまっていたのです。
第三章:「物語に浸るカフェ」近日オープン
そんなこんなで「物語に浸るカフェ」完成しつつあります。
内装をチラ見せ!
物語に浸るカフェ……。いろいろなイベントをしたり、コラボドリンクなども用意しているのですが、
一番の特徴は、なんと!入り口がありません!
入り口を探すところから、皆様の物語ははじまっています。
6月末プレオ―プン。7月オープン予定です!
物語に浸りに来てね。
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