【いくら稼げるの!?マーダーミステリー!?2025】
はじめまして。イバラユーギと申します。
「マーダーミステリー」と呼ばれる、とても面白いゲームを作ったり遊んだりしています。
今回のテーマは、
「いくら稼げるの!?マーダーミステリー!?2025」
まず、簡単に自己紹介させて頂きます。
イバラユーギ。2019年11月4日からマーダーミステリー制作の活動開始。
マーダーミステリー制作数60個。(年間10~15個制作)
大阪マーダーミステリー専門店NAGAKUTSUオーナー。
……まとめると、
「マーダーミステリーバカ」
です。
休むくらいならマーダーミステリーを制作したいです。よろしくお願いします。
5月は決算月なので、「いくら稼げるの!?マーダーミステリー!?」を毎年書いています。年に一度なので、再確認も含め、去年と同じような内容も書きますが、ご容赦を。
まず、前提条件として、マーダーミステリーを創ってどうやってお金を貰うのか?という話からはじめます。
イバラユーギには「どうせ創るなら、お金がちゃんとクリエイターに入った方が良い!」という考えがあるので、
クリエイターの方が営業するにあたっての参考にもなるように、分かりやすく書くので、もし良ければどうぞ。
■店舗公演型シナリオ
全国各地に少しずつ増えているマーダーミステリー専門店、そこで公演されているマーダーミステリーは、もちろん作者にお金が入ります。
ライセンス契約形式(1公演行われるごとに制作者○○円支払わられる形式)と買い切り形式(一度お金を払うと何回でも公演できるが、金額が高額)の2種類の形式があります。
例えば、季節のマーダーミステリーは、1公演ごとに25%のライセンス契約です。公演価格が4000円×7人×25%なので、1公演/7000円ですね。
⇩営業用参考画像⇩
この価格は、これまでのマーダーミステリーよりも低めの価格に設定しました。低めの価格に設定した理由は、イバラユーギは店舗運営もしているので、店舗を成り立てる上で、もう少し価格を下げる必要性を感じたので「まずは自分から下げよう!」と考え下げました。
まあ、そんな感じで、1公演されるごとに、作者にお金を払われるって形式がライセンス契約です。
ライセンス契約形式の良いところは、店舗側としてもリスクが低く契約しやすい。(例えば、買い切り形式だと、シナリオの人気が出なかったときに大損する)クリエイター側としても、自分の作品が評価されればされるほど売上が立つので、シナリオクオリティを上げるモチベーションに繋がる。って部分です。
ただ、少人数(6人以下)のシナリオだと、1公演あたりの売上が下がってライセンスを払える枠が減る(例えば、7人用だと28000円の売上から7000円払っても、店舗に21000円残るけど、5人用だと20000円の売上しか上がらないので、店舗側がライセンスを払うのが苦しい)ので、ライセンスではなく買い切りという形の方が店舗側は扱いやすいです。6人以下のシナリオを営業する場合は、買い切りで提案すると売りやすいです。
あと、買い切りだと、売上を度外視して公演が打てる(例えば、初心者限定!2000円で遊べます!などのキャンペーンでシナリオが使用できる)ので、
シナリオ自体を広めるとか、自分(作者)の名前を広めるとかを狙って、買い切りから営業をかけるのもアリです。
例えば、イバラユーギだと最初に制作したシナリオは完全無料でお店で使って貰ったりもしていました。(5年前の話ですが)
シナリオの方向性から色々な売り方を考えるってのも、マーダーミステリー制作の楽しい部分ですね。
■オンラインシナリオ
BOOTHでデータ販売されているシナリオですね。
これは、BOOTHの手数料が引かれるだけで売れたらそのまま作者にお金が入ります。
BOOTHで販売しているクリエイターはとてもたくさんいるので、細かい説明は不要ですね。
今では、UZUなどの選択肢も増えています。
オンラインシナリオは基本的には自己完結できるので、好き勝手に出来るのが良いところです。
■パッケージ・グッズなど
パッケージやグッズなどは原価計算が必要で、分かりにくい(面倒くさい)ので、いつもクリエイターとしての売上には加えていません。
パッケージでしっかりとした売上をあげるのは、流通の面や制作費・時間の問題から現状とても難しいと考えています。(そもそも、個人でパッケージを創るのが大変でした!)
ただ、手元に物が残るのは、やっぱり素敵ではあります。
―――。
という訳で、今回、クリエイター編として発表する売上は、「店舗公演型シナリオの売上」と「オンラインシナリオの売上」の2点のみに絞ります!
それでは、令和6年5月~令和7年4月までの、全売上(実際に口座に入金された金額)を公開します!
令和5年5月:¥1,087,958
令和5年6月:¥835,131
令和5年7月:¥1,010,974
令和5年8月:¥892,798
令和5年9月:¥2,558,667
令和5年10月:¥660,906
令和5年11月:¥1,211,340
令和5年12月:¥1,648,865
令和6年1月:¥1,282,924
令和6年2月:¥856,276
令和6年3月:¥894,824
令和6年4月:¥1,662,826
令和5年5月~令和6年4月合計は……。
14,603,489円
でした。
【まとめ】
余談ですが、これまでの売上もまとめておきます。
初年度は、2,873,541円
二年目は、8,079,514円
三年目は、16,104,536円
四年目は、15,206,192円
売上としては少し落ちていますが、安定したという言い方をすれば、安定したとも取れるかもしれません。
個人的な今期の総評としては
「ゲームが面白いシナリオが売れるようになった!」
です。
これまでは「物語」や「キャラクター」に引きが無いと、絶対に売れませんでした。
例えば、3年前に「クリエターズハイ」いうシナリオをリリースしたんですが、過去最低の売上でした。ゲームとしてはかなり好きな内容なのですが、このシナリオ、物語性やキャラクター性はかなり少ないです。キャラクター性や物語性が無ければ触れてもらう機会が少ないので、どれだけ面白いゲームを制作しても売り上げが立ちませんでした。
なので、良い物語や魅力的なキャラクターに面白いゲームを乗せるようにしてきたのですが、5年間の積み重ねで「ゲームが面白い」だけでも遊んで貰えるようになりました。うれぴ。
今期は「ゲーム性」にチャレンジした1年間でした。
もちろん、物語やキャラクターが嫌いって話では無いので、これまで研鑽したものを全て使って、来年度はパーフェクトイバラユーギを目指します!
【最後に】
売上などを公開することは普通はためらうことだと思いますが、見てくれた人が何かの足しになればいいなと考えています。
これを見て、マーダーミステリーを創ってくれる人がもっと増えれば良いし「マーダーミステリー制作、夢があるな!」って思える程度には稼げるように、もっと頑張りたいです。
マーダーミステリ―は、まだまだ新しい文化です。
これは主観ですが、この遊びで得られる感情の代用品が思いつかないので、しばらくはずっと伸び続けると予想しています。
いっぱいマーダーミステリーを遊びたいので、マーダーミステリーでちゃんとお金を稼げる環境が整っていくと嬉しいですね。
最後に、宣伝です。
この記事を読んで、マーダーミステリー制作をはじめたり、本格的にやろうと思った方!
イバラユーギは大阪で「NAGAKUTSU」というマーダーミステリー専門店の店舗運営もしているので、面白いマーダーミステリーを常にお待ちしています!
おわり。