【いくら稼げるの!?マーダーミステリー!?~店舗編~】

はじめまして。イバラユーギと申します。

「マーダーミステリー」と呼ばれる、とても面白いゲームを作ったり遊んだりしています。

「無料マーダーミステリー」一覧

今回のテーマは、

「いくら稼げるの!?マーダーミステリー!?~店舗編~」

イバラユーギと申します。

自己紹介などは、前回の記事「いくら稼げるの!?マーダーミステリー!?~クリエイター編~」をご参照下さい。

さて、イバラユーギは大阪でマーダーミステリー専門店NAGAKUTSUの代表をしています。店舗編の話をはじめる前に、何故この記事を書くのか?というお話からはじめます。

『メリットがあるから』

当然ですが、こちらにメリットがあるから書きます。そのメリットを先に説明することで、記事の信憑性が増すと思うのでまずはその話から。

・マーダーミステリ―専門店が全国各地に増えて欲しい!

全国各地にマーダーミステリー専門店が増えると、良いことがたくさんあります。マーダーミステリーの人口が増えることはもちろん、色々な店舗と契約することでクリエイターとしての仕事も増えます。

ただ、マーダーミステリ―専門店は、機械的に運営することが、とても難しいと考えています。その理由は、ゲームマスターの存在と、予約管理の大変さです。

前者のゲームマスターの存在は単純で、ゲームマスターには進行役としてのスキルが求められます。イバラユーギはゲームマスターが出来ないと常々言っていますが、その言葉を要約すると、つまり、出来ない人が大勢いる難しい職業なのです。

バイトを募集しても「じゃあ、明日から入って貰おう!」とはいきません。

最低限のレベルに到達するにも研修や練習がかなり必要で、だからこそゲームマスターを用意することがかなり大変です。

後者の予約管理の大変さは人数の問題です。ひとり来なければ開催できないというゲームの性質上、コアなメンバーが店舗運営していないといざという時とても困ります。

じゃあ例えばゲームマスター不要のシナリオがあれば解決するのでは?

じゃあ例えば人数幅があるシナリオがあれば解決するのでは?

もちろん、それで問題は解決しますが「ゲームマスターが必須で、人数可変しないシナリオの方が間違いなく面白い」という事実をプレイヤーが知っているので、やはり結局は、そういったシナリオが中心となるでしょう。

で、結論!

「マーダーミステリ―専門店は、大手チェーン店が出来ない(出来る確率が低い)」

運営の手間を考えると、マーダーミステリーが流行った先には、おそらく、各地方に個人が運営するお店がいっぱい出来る。という未来が待っていると予想しています。(あくまでイバラユーギの未来予測です)

個人や中小企業としてやる分には十分稼げるけど、大企業にするのは難易度が高い!

ということです。

じゃあ、NAGAKUTSUを大きくするために行った方法はさっさと公開して、各地方にマーダーミステリー専門店が増えるのを早めた方が良いじゃん!

ついでに、イバラユーギのシナリオもお礼に取り扱ってね♡

ってのが、これからする話のメリットでした。

【前提条件終わり】

そんな訳で、ここからはNAGAKUTSUの売上や運営方法を話していきます。

2020年3月7日に、大阪高槻にてオープンしました。

マーダーミステリ―には大手が出来ない!と言いましたが、それでも、もちろんベンチマークしている企業はあります。謎解きの先駆者でもあり、最大手のSCRAPさんですね。NAGAKUTSUをつくる際、SCRAPさんを参考に、売上目標などを立てました。

初年度売上目標1000万、2年目3000万、3年目5000万(動員数1万人超え)。

これを達成できなかったら諦める!というルールでNAGAKUTSUをはじめました。これはSCRAPさんの推移を参考に立てた目標ですね。

結果だけ言うと、

初年度 17,481,595円

2年目  39,646,153円

3年目  60,091,439円(年間動員数1万人突破!)

と、順調に目標を達成しています。達成できていなかったら、その時点でNAGAKUTSUは辞めるつもりだったので、こうして続けられているのは皆様のおかげです。

【地方でのマーダーミステリー専門店の作り方】

これから話すのは、地方でのマーダーミステリー専門店を作り方です。

東京などの激戦区でこれからはじめる方法は経験していないので分かりませんが、まだまだ人口の少ない状態から伸ばす方法は経験しているので伝えられます。ですので、これから書く内容は、後者のみになることをご了承下さい。

2020年3月7日、マーダーミステリー専門店をオープンした当時は、大阪のオフラインでマーダーミステリーを遊ぶ人口はとても少なかったです。

アクティブユーザーは100人、コアユーザーは30人もいないくらいでした。

これは東京に比べたら圧倒的に少なく、おそらく現在の他地方よりも少ないスタート地点だと思います。(現在はオンラインが急速に広まり、全国的にユーザーが爆発的に増えているので)

なので、スタートとしては圧倒的に恵まれていない状態からNAGAKUTSUは少しずつ伸びて来たので、これからマーダーミステリー専門店を地方で開店される方には、かなりの参考になると思います。

重要なポイントは3点。

■シナリオをたくさん契約する!

■出張公演を呼びまくる

■クオリティの担保!

マーダーミステリーは1度しか遊べないという性質上、プレイヤーが100人なら7人用のシナリオが14回しか出来ません。(実際は1シナリオにつき、5回~10回くらいが公演の限界数でした)

シナリオがひとつしかなければ、一か月で、お店は潰れてしまいます。

なので、まず最初に必要だったのが、シナリオを増やすことです。

東京などから出張公演に来ていただき、色々なシナリオを仕入れ、それと同時にゲームマスターの技術も教えて貰いました。

出張公演は、最強です。

仕入れ、技術を盗む、営業、このみっつが同時に行えます。(いつも本当にありがとうございます)

上手なGMさんにはどんどん教えをこうべきです。もちろん、完璧な人なんて存在しないので、良い部分悪い部分は誰にもありますが、盗めるものは何でも盗む大泥棒の気持ちが大切。

■クオリティの担保

これは長い目で見る時に、かなり大事なポイントになります。

GMは基本的に自分ひとりとお客さんしかいないので、フィードバックを貰えず、自分の解釈で失敗や成功をブラッシュアップしがちです。

第三者の視点が入る「GMテスト」を行うことと、考え方の違うコアメンバーを入れることが大事です。

嫌なことをしないのってかなり大事ですが、何が嫌かって自分視点だけだと意外と気付きにくいんですよね。(というか自分視点で嫌なことは流石にしないだろうし、それでも文句が出たりしますもんね)

要約すると、ストイックな仲間大事だよって話でした!

■シナリオ契約

シナリオの選定基準は、人それぞれだと思うのでお任せします。

NAGAKUTSUもシナリオの選定基準があって、

「コアメンバーの誰かひとりが面白いって言うこと!」

これだけです。

推理導線~とか、満足度が~、みたいな基準はまったくなくて、その理由も明確で、当たり前ですが、どんなものにも好き嫌いがあるんですよね。

何かに文句言う人を満たせば、他の部分に文句を言う人が現れるってのは、マーダーミステリーに限らず、生きていたらよく見る光景です。

なので、大事なのは「熱量」。

そのシナリオの面白い部分をちゃんと届けたいって思えるなら、おっけー!ってのがNAGAKUTSUの方針です。

現在NAGAKUTSUには100を超えるシナリオがありますが、どれもGMたちが自信をもって届けています。

【NAGAKUTSUロードマップ】

・2020年3月7日:高槻店オープン

・2020年4月:コロナ休業

・2020年12月:梅田店(茶色の部屋)オープン!

・2021年7月:梅田店(青色の部屋)オープン!

・2021年10月:梅田店(LH2の部屋)オープン!

・2022年6月:拠点を高槻から梅田に移動!(高槻はボードゲーム専門店へ)

・2022年7月:名古屋店(桃色の部屋)オープン!

・2023年5月:梅田店(緑色の部屋)オープン!

【まとめ】

色々と書きましたが、これからマーダーミステリー専門店をされる方の参考になれば嬉しいです。もし、ちょっとでも参考になっていたら、是非イバラユーギのシナリオも取り扱って下さいね!笑

さて、NAGAKUTSUはこれからも皆様と一緒に楽しめるマーダーミステリーを届けていきます。

楽しませるのではなく、プレイヤーとゲームマスターが一緒に楽しいを創る空間をずっと続けられるように、精進致します。

サイバーパンクの部屋や、毎年開催しているマーダーミステリーマーケット大阪、そして目指すは4周年!

どれも自分たちに出来る最高のものをお届けしますので、これからもNAGAKUTSUをよろしくお願い致します。